美容クリニックで看護師として働いているチャム子です
今年も残すところあと2ヶ月を切りました。
年末にかけて手術の予約が埋まってきており、時が経つ早さを実感しつつ、怒涛の忙しさが待ち構えていることに恐怖を感じています。
長期連休中にお手術をお考えの方は早めのカウンセリング予約をオススメします。
前回は美容クリニック勤務歴4年目のアラサー看護師がやってよかった美容治療②でリフトアップ治療について紹介しました。
今日は脱毛について説明します。
医療脱毛との出会いをきっかけに美容医療に目覚め、今では美容クリニックで働いているチャム子です。
エステ脱毛との違いについてもお伝えしたいと思います。
医療脱毛とは
医療機関でしか取り扱いできない、いわゆる「医療用レーザー脱毛器」を使用した脱毛です。
高出力のレーザーを使用することでしっかり効果を出すことができます。
また厚生労働省から認可された脱毛器が使用されていたり、何かトラブルがあった場合もすぐに医師の診察を受けられるので安心です。
レーザー脱毛とは
レーザーは毛に含まれる黒色の色素(メラニン色素)に反応する性質を持っており、レーザーを照射することで熱が毛に吸収され、毛を作る組織を破壊します。
レーザーが反応した毛は数日後に自然に抜け落ち、その後同じ毛穴からは毛が生えくることはありません。
そのため世間では「永久脱毛」と呼ばれています。
毛には「毛周期」と呼ばれるサイクルがあり、生えたり抜けたりを繰り返しています。
このサイクルには「成長期」「退行期」「休止期」があり「成長期」の状態の毛にしかレーザーは効果がないので、一度で脱毛が完了するわけではありません。
サイクルに合わせて脱毛を行っていくことで徐々に毛の量が少なくなり、最終的に脱毛が完了します。
レーザーの種類
脱毛に使用される代表的なレーザーは以下の3種類です。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
それぞれ特徴がありますので順番に説明していきます。
アレキサンドライトレーザー
- 日本人の肌質や毛質に合っている
- 美肌効果が得られる
- 色黒の方、日焼けしている方には使用できない
ダイオードレーザー
- ショット式(熱破壊式)と蓄熱式がある
- ショット式は剛毛の人も高い脱毛効果を得られる
- 蓄熱式は他のレーザーに比べて痛みが少ない
- 蓄熱式は色黒の方、日焼けした方にも使用できる
ヤグレーザー
- 深いとことまで熱が届くので、他のレーザーで脱毛効果がなかった方や硬毛化した毛に向いている
- 他のレーザーに比べて痛みが強い
- 色黒の方や日焼けした方でも使用できる
レーザーの特徴を知り、自分の肌や毛の状態にあったレーザーを使用しているクリニックで脱毛することをお勧めします。
チャム子は蓄熱式以外経験がありますが、効果はヤグレーザーが圧倒的に高いです!でもその分痛みが強いです。
正直かなり痛みに強い方や麻酔を併用する場合でしか使用できないと思います。
もともと体毛が薄い方だったので、アレキサンドライトレーザー6回で全身脱毛が完了しました。3年以上経ちますがその間自己処理は1度もしていません。
体毛が薄い方はアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーで十分だと思います。
体毛が濃い方は脱毛の効果を実感するするのに時間がかかる可能性があるので、麻酔を併用してヤグレーザーで脱毛する方が時間もお金もムダにならないと思います。
脱毛のメリット
メリットはズバリ、自己処理の手間がなくなることです。
自己処理って意外と時間がかかるし正直無駄な時間です。その時間をもっと有意義なことに使いたいですよね。
また夏は2日に1回、急なお泊まりは無理!といった煩わしさから解放されます。
あとは剃刀負けしなくなったことで肌が綺麗になったり、彼から全身スベスベと褒められたりいいことばかりです。
チャム子は26歳の時に初めて医療脱毛を受けましたが「なぜもっと早く医療脱毛しなかったのか」と後悔しました。
学生の方でもお小遣いやバイト代を貯めれば部分的な脱毛は可能です。
脱毛のデメリット
デメリットではありませんが火傷や色素沈着のリスクはあります。
もし火傷を起こしてもその後のアフターケアをしっかりすれば治りますし、色素沈着は時間はかかりますが元の肌色に戻ります。
発生頻度としてはそこまで高くありませんので、そこまで心配する必要はないと思います。
リスクを防ぐためにも脱毛前後に日焼けしない、保湿をしっかりする、必ずカウンセリングや医師の診察を受けることも大切です。
医療脱毛VSエステ脱毛
医療脱毛とエステ脱毛の違いについてですが、はっきり言ってエステ脱毛では「永久脱毛」はできません。
そもそも脱毛は医療行為なのでエステ脱毛は違法行為として禁止されています。
これは厚生労働省がちゃんと通知しています。
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
厚生労働省:医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについてより引用
エステサロンでは脱毛の効果を永久脱毛と言ってはいけないので「制毛」や「除毛」といった曖昧な表現で脱毛効果を謳っています。
またエステ脱毛の効果については以下の通り
- エステサロンで使用される光脱毛器(イタリア製)は照射後1ヶ月で90%以上の毛が再生すると記載があるため、実際には剃毛と同じ程度の効果しか期待できないことを顧客に伝えなければいけない。
- エステサロンでの脱毛で永久脱毛の効果が得られたということは強力なエネルギーを照射している=医師法に抵触している可能性がある。
チャム子が以前働いていたクリニックでのことですが、同じビル内にある某大手エステサロンで脱毛後に火傷や色素沈着などのトラブルが起こり、スタッフが付き添い受診されている場面に何度か立ち会っています。
ここまでアフターケアをしてくれるエステサロンはめずらしいと思います。
でもエステの機械で火傷や色素沈着が起こることはあるでしょうか?このエステサロンは医師法に抵触している可能性が高いですね。
チャム子は23歳の時に初めてエステ脱毛を受けました。
全身3年18回コースを勧められて契約しましたが、今考えるとそんなに回数も時間もかかるなんて驚きです。
でも本当にその通り時間がかかりましたが、薄くなったかなーと思うくらいで永久脱毛とまではいきませんでした。
お金と時間の無駄だったので初めから医療脱毛を選ぶべきでした。
まとめ
- 脱毛のレーザーには種類があるので、自分の毛質や肌質に合った機械を取り扱っているクリニックを選びましょう。自分で判断するのが難しい方はカウンセリングを受けましょう。
- 自己処理が無駄な時間だと感じているのなら今すぐ医療脱毛しましょう。
- エステ脱毛は「永久脱毛」ではありません。安全な医療脱毛を選びましょう。
今回はずっと声を大にして伝えたかったエステ脱毛について説明しました。医療機器メーカーのセミナーでも取り扱われる演題なのでぜひ皆さんにも知って欲しい内容でした。
次回はチャム子的お勧めの脱毛部位を紹介します。
コメント